マノメ工房探訪記2020.10.26

昨年10月、
笠間市で作陶されている陶芸家・馬目隆広さん(マノメ工房)の工房にお邪魔する機会に恵まれました。
喫茶室を開くと決めたときから、「珈琲カップは馬目さんのものにしよう」

そう二人で話していたのですが、当時はご本人に連絡する踏ん切りがつかず、
笠間市のギャラリーで買い求めることにしました。
同じ型の器をたくさん買うのは初めての経験で、妙に緊張したことを覚えています。

「いつか直接お会いしてお話してみたい」
そんなふうに思っていたのが、嬉しいことに2年ごしでかないました。
焼成前の器たち
この手から、マノメ工房の器は生み出されます
馬目さんの珈琲カップは、持ち手、飲み口、重み、量感、
カップを両手で包んだときのしっくり感・・・
と珈琲をおいしく飲むための要素が、随所に散りばめられています。

工房にあったアンティークのコーヒーミル

ご自分で豆の焙煎をする珈琲愛好家だということは、
Instagramの投稿で拝見していましたが、
その感覚は、まさに作陶に活かされていることがよくわかります。

当日は、直接お会いできたことに感動したことはもちろんですが、
お邪魔した数時間だけでも、やわらかくて、あたたかくて、実直で、丁寧な
馬目さんのお人柄が伝わってきて、
お言葉に甘えてついつい長居をしてしまいました。

その空気感は器から感じていた印象そのもの。

作品は作り手をうつすものなのだなあと感じ入るとともに、
「馬目さんのカップにしてよかった!」と、改めて嬉しくなりました。

喫茶室で珈琲を飲まれるときは、ぜひカップに着目してみてください。
きっと、珈琲がもっと美味しく飲めると思います。

また、
少量ですが、マノメ工房さんの器を販売もさせてもらえることになりました。
すでにいくつかもらい先が決まったものもありますが、
まだ4点ほど(2021.1月現在)店先にお出ししています。

喫茶室に足を運ばれた際は、ぜひ手にとってご覧ください。
(すみません、写真のオーバル皿やコーヒードリッパーは手元にありません。
ご希望をお伝えいただければ、オーダーも承ります)

最近試みられているスクラッチという新しい技法の器

最後になりましたが、
改めてこの場をお借りして、温かく迎えてくださった馬目さんにお礼申し上げます。
ありがとうございました。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。