ゆっくりと、深く、遠くへ。
辺境から、出帆する。

私たちは、物事の価値を問い直す。
価値観の崩壊と再生を記録する。

文脈を丹念に探り、二百年先に思いを馳せると、目の前にある物事は違った様相を見せる。
それはとてもおもしろいことだし、誰かに共有したいことでもある。
誰かの心に響くであろう予感もある。

人としての当たり前が、当たり前ではない場面が多くなりつつある今、遠い傍流のなかで見えることがある。
私たちはそう信じている。        
       
らくだ舎 千葉智史・貴子 画:島田乃梨子

初の書籍『二弐に2』を
出版しました

私たちがすること

  • 同時代を生きていることを寿ぎ、交換を重ねる。
  • 自然と折り合いをつけながら、二百年の単位での生き方を問い、実践する。
  • 未来への願いを予祝していく。

私たちは、2016年、和歌山県那智勝浦町旧色川村に移り住みました。この地と、ここに住まう人たちに魅かれてやってきたことは間違いないのですが、ではその魅力とはなんなのか。あえてここに生きる意味は何なのか。いつも問いを携えています。でもこの場所を残したいという思いは確かにあり、必要だと思うこと、やるべきだと思うことを重ねていくうちに、今の形になりました。

同時代を生きていることを寿ぎ、
交換を重ねる。

  • 喫茶室

    私たちの住む山里で、毎週木・金・土曜日に営業しています。人と人が行き交い交わる、港のような場所でありたい。喫茶室があることで、予定外の人に出会えたり、物事が始まったり。そんなシーンが見られたら、私たちはそれで満足です。

自然と折り合いをつけながら、
二百年の単位での生き方を問い、
実践する。

  • 本屋

    届けたいのは、人生と向き合えるような、折に触れて読み返すような、ずっと手元に置きたい本です。手渡すように、小さくも強く、本を売っていきたいと思っています。

未来への願いを予祝していく。

  • 編集室

    ひと・農・食・地域・環境。それらが私たちの編集・執筆する主なテーマです。依頼を受け何かを生み出す仕事ですが、どんな未来を作りたいのか、じっくり話を聞き、一緒に考えたいと思っています。私たちが作る何かは、その未来を手繰り寄せるための何かなのだと思います。

  • 出帆室

    辺境の地にいると、「世の中」との乖離を、実際の距離としても、価値観の距離としても感じることがあります。このズレた感覚は何か大事なものだと思うし、まだ見ぬ誰かと共有したいとも思いました。
    私たちだから作ることのできる本があると思える限り、作り届けていきます。

らくだ舎実店舗について

  • 木・金・土曜日の10:00-17:30まで営業しています。喫茶室と本屋、図書室も併設。共同経営の食料品・日用品店色川よろず屋のお店番も兼ねています。和歌山県那智勝浦町の街中より車で40分ほど。町営バス(色川線)は一日に三便です。Googleマップを利用してお越しください。