本の交換所

新しい小さな試みを始めました。
本の交換所です。
(もう少し気の利いた名前をつけたいのですが、暫定)

7月16日の催しの際、
主に出店者側の皆さんに協力いただき、
本の交換所ブースを作りました。
それを店内に常設します。

古本屋さんに持ち込むにはちょっと惜しい、
かと言って持ち続けるのももったいない。
欲する人の手に渡ったら、
贈り手も貰い手も嬉しいのでは。

そんな贈り本が、ぐるぐると地域を回ったら面白いかも、という試みです。

仕組みはシンプル。
自分のおすすめの本を1冊持ってきてもらうと、
置いてある誰かのおすすめ本を
1冊持ち帰ることができる。

おすすめの本には、自分なりの「帯」を書いてもらい、次の読み手には帯ごと渡ります。

なかなか帯を書くこともないと思うので、
その体験もまた面白いです。

そもそも新刊本を販売している店で、
図書室を併設していることを
時々めずらしがられます。

そこにきて交換所となると、
さらに新刊本が売れないのでは?
という質問もありそうだなあと思っています。

その点については、
まずは、本を「持つ」ことが大切かな、と思っていまして、
経路はどうあれ、まずは本と出合う機会がもっとあっていいんじゃないかなと。

本を「買う」のは、そのさきの話で、
日常本を買う方は
既に本屋として私たちの店も利用してくれていますし、
こんな小さな店では、あんまり影響ないだろうと思っています。

結果的に、本が売れなかったとしても、
町の図書館の利用が増えたとか
友達と本の貸し借りをすることが増えたとか
本屋に足を運ぶようになったとか
最近本の話題が多くなったとか、
そんなことが多発していくと、
ちょっと大きな言葉で言えば、
文化的土壌が耕されて、
この先も本という物質はなくならず、
細々とした営みが続いていくのかなあ
などと思っています。

本を置いていくだけはもちろん歓迎ですので、(逆はすみません、ご遠慮ください)
せっかく行くから1冊本を贈ろうか
という気持ちで持ってきてもらえると
嬉しいです。

図書室への寄贈も随時受け付けています。

こちらについては、
また流れを少し整理してご案内できたらと思っているのですが、
近い未来、古本の引き取りも
きちんと受け付けたいと考えています。

持ち主が次につなぎたいと強く思う本は、
本の交換所・図書室へ。
活用して欲しいというものは、古本としての販売。
地域的な資料などは別途まとめてアーカイブ。
とうまく流れていくといいなあと思っています。

買い取ることはできませんが、
引き取りはお気軽にご相談ください。